
―会社―
女「…………」パクパクモグモグ
女「あ~、おいしー!」
女友「あんた、お昼はホントよく食べるねえ」
女「うん、だっておいしいんだもん!」
女友「でもさ……最近、ちょっと太ったんじゃない?」
女「え……!?」
女(そういえば、洋服がちょっときつくなったし……このままじゃまずい!)
女(ダイエットしなきゃ!)
うむ
ほう
―本屋―
女(なにかいいダイエット方法はないかな……)
女(食事制限? 運動? うーん、かったるい。もっと楽な方法は……)
女(なにこれ? サナダムシダイエット?)
女(サナダムシを腸内に寄生させるだけで、栄養を吸われるのでグングン痩せます!?)
女「これいい!」
女「サナダムシでダイエットしよっと!」
―自宅―
女「ただいま、お兄ちゃん」
兄「お帰り、今日は遅かったな」
女「ちょっと買い物しててね」
兄「ふうん、なに買ってきたんだ?」
女「んーとね、サナダムシ」
兄「!?」
サナダジムでダイエットにみえた
兄「なんでそんなもんを……!」
女「今流行りのサナダムシダイエットをやるためよ」
兄「やめとけ、やめとけ! ああいうのは寄生虫に愛がなきゃできるもんじゃないぞ」
女「平気よ、そんなもんなくったって。痩せたいって気持ちさえあれば」
兄「あのなぁ、だいたいダイエットってのは、もっと地道に……」
女「お説教なんて聞きたくない! いくら兄妹二人暮らしとはいえ、あまり干渉しないでよね!」
女「もうお互い社会人なんだし!」
兄「ったく……」
女「じゃ、さっそく……お腹に入れましょうかね」
サナダムシ「俺で痩せようというのか?」
女「うわっ」
女「なにこいつ、しゃべれるの!?」
サナダムシ「まぁな」グネグネ
サナダムシ「そんなことよりもう一度聞こう。俺を使って痩せようというのか?」
女「そうよ! あんたを体内に宿して、体重落として、いくら食べても太らない体になるのよ!」
サナダムシ「楽して痩せようというその性根……気に入らんな」
女「な、なんですって!?」
サナダムシ「寄生虫を用いて、手軽に痩せようとするなど、愚かな行為だ」
サナダムシ「ダイエットに近道はない。近道しようとすれば、落とし穴にはまるだけだ」
サナダムシ「そもそも体調管理というのは、自分の力で行わねば意味がない」
サナダムシ「なぜなら……」
女「寄生虫のくせにお兄ちゃんみたいに説教しないでよ!」
女「宿主に寄生してないと満足に生きてけないくせに!」
サナダムシ「む……」
あらやだかっこいい
なんか予想した展開と違うけど面白そう
サナダムシ「……いいだろう、入ってやる」
女「なんだか不服そうね。腸内で悪さしないでしょうね」
サナダムシ「心配するな、役目は果たす」
女「なにが役目よ、栄養吸い取るだけのくせに」
サナダムシ「じゃ、入るぞ」グネグネ
女「頼んだわよ、あーん」
グネグネ…
女(ん~……腸に入ったわね。いよいよサナダムシダイエットの始まりだわ!)
うへええ
次の日――
女「あっ!」
女「見て見て、お兄ちゃん! いきなり5kgも痩せてる!」
兄「サナダムシが頑張ってくれたおかげだな。少しは感謝しろよ」
女「ふんっ! あんな説教くさい奴に感謝するつもりなんかないよ!」
兄「…………」
女「よぉ~し今日から食べまくるぞぉ~!」
ガツガツ… モグモグ…
女「おいひぃ~!」
兄「おいおい……」
―会社―
女友「あれ? もしかして痩せた?」
女「ん、まぁねー」
女「あれから、ちょっと変わったダイエットしてさ」
女友「ねえ、どんなダイエットしてるの? 教えてよ」
女「ナ、イ、ショ」
女友「ずるーい!」
内臓全て喰い尽くされそう
ガツガツ… ムシャムシャ…
女「うん、おいしい」モグモグ…
女友「…………」
女友「そんなに食べて、大丈夫なの?」
女「平気平気、私はいくら食べても太らない体質になったの!」
女「だからたくさん食べないと損なの!」
女友「すごーい!」
女(うひょ~、サナダムシダイエット最高!)
うひょ~!
―自宅―
女(相変わらず、ベスト体重をキープできてるし……)
女「今日もいっぱい食べよっと!」
兄「……おい」
女「なに、お兄ちゃん?」
兄「そろそろ健康診断を受けるべきじゃないか」
女「ちゃんと会社の健康診断を受けてるわよ。全部異常なし!」
兄「お前じゃない、体内のサナダムシだ」
女「ハァ?」
女「なんでこいつなんかに……」
兄「そのサナダムシはお前の暴飲暴食を支えるために、だいぶムリしてるはずだ」
兄「すぐ健康診断を受けさせてやれ」
女「嫌よ、めんどくさ――」
兄「寄生虫を大切にできない奴に、寄生虫を宿す資格はない」キッ
女「……分かったわよ」
女「じゃ、腸から出すよ」ウプッ
女「おえええええええっ!!!」
ドチャッ…
サナダムシ「…………」グネグネ
女「わっ、こんなにおっきくなってる!」
女「最初は1メートルぐらいだったのに、今は10メートル以上ある!」
兄「やっぱりな……明らかに食いすぎだ。診てもらった方がいい」
ええ…
腸からなのに上から出すのか
口からうんこするようなもんだな
―病院―
女「私のサナダムシの体調はいかがでしょう?」
医者「あまりよくないですな」
医者「余分な栄養を吸い取るどころか、お嬢さんの体調を整えるために無理をしすぎてるようです」
医者「コレステロールをコントロールしたり、血糖値が上がりすぎないようにしたり」
医者「風邪などの細菌やウイルスとも戦ってるようですしね」
女「そ、そんな……! そこまでしてくれてたなんて……!」
女「なんで……なんでずっと黙ってたのよ!」
サナダムシ「いっただろう、役目は果たすと」
女「――バカッ!」
やだイケメン
濡れる
女「あんたがこんな目にあってるなら、私、あんなに食べなかった!」
女「誰かの犠牲で痩せても、私ちっとも嬉しくない!」
サナダムシ「しかし、俺が腹から出たら、体調が悪化してしまうぞ」
女「私……これからは自力で頑張る! 自分の力でダイエットする!」
サナダムシ「……そうか。ならば俺は精一杯フォローしよう」
今日ちょうどサナダムシについて調べてたけどサナダムシって栄養取ってくれる云々もあるけどそれ以上に体調不良からの嘔吐とか腹痛とか食欲不振が大きいらしいな
体にめっちゃ悪いってさ
>>39宿主の体調悪くしたら虫自身もエサ貰えないだろうに何でなのかな
>>51
日本のはそういう奴だったらしいけど絶滅したって
あとは最終宿主と中間宿主ってのがあって
最後だったらいいけど中間宿主だったら滅茶苦茶にされちゃう
>>59国産絶滅してたんかい!知らなかったわ
中間宿主の話は怖い事多すぎるわ…
>>61
猫とか動物のなら今でも沢山いる
―自宅―
兄「あれ? サナダムシを体から出したままなのか」
女「うん、これからは体内じゃなく体外で飼うって決めたの」
兄「ってことは体調管理は……」
女「自力でやることにしたの!」
サナダムシ「居候させていただきます。よろしくお願いします」ペコッ
兄「こちらこそ」ペコッ
兄(さすが俺の妹……よく目を覚ましてくれた!)
サナダムシも盆と正月くらいは帰省するの?
>>46
スレ内で一番笑った
>>46ワロス
女(ケーキを食べたい……けど!)
女「今日は我慢!」
サナダムシ「その意気だ」
女「うんっ!」
サナダムシ「偉いぞ」ナデナデ
女「寄生虫に頭なでられても、嬉しくないよ」
サナダムシ「む……」
女(なーんて、実は結構嬉しかったりして……)
タッタッタッタッタ…
女「はっ、はっ、はっ……」
サナダムシ「大丈夫か?」グネグネ
女「まだいける!」
サナダムシ「ほら、ポカリだ」ポイッ
女「ありがと!」グビグビ
女「よぉ~し、あと1キロ!」
タッタッタ…
cv:大塚明夫
久々に良スレを開いてしまった
―プール―
ザバザバ…
サナダムシ「どっちが早く泳げるか、勝負だ!」グネグネグネ
女「負けないんだから!」ザバザバザバ
ザバザバザバザバ…
監視員「サナダムシと水泳する女性なんて、珍しいなぁ」
塩素で死ぬぞオイ
しばらくして――
―自宅―
女「どぉう?」スラッ…
兄「おお……すごい!」
兄「サナダムシに頼らず自力で体を引き締めたからか、全身から自信と色気が漂ってる!」
兄「実の妹とはいえ、危うく惚れちゃうかもしれないところだ!」
女「ありがと、お兄ちゃん!」
サナダムシ(うむ、これでよかったのだ……)
―会社―
ワイワイ… ガヤガヤ…
同僚男A「近頃、とてもキレイになったね!」
同僚男B「今夜、ぜひ食事にでも行かない?」
同僚男C「いやいや、ボクとデートを……」
女「みんな、ありがとう。でもパスさせてもらうわ」
女友「あんた、最近モテモテだね~。ま、同性のあたしから見てもキレイになったけどさ」
女友「まだダイエットやってるの?」
女「うん……だけど今は普通のやり方でね。運動したり、食事制限したり……」
女友「やっぱりダイエットに近道なし、か」
―自宅―
女「今日もみんなにモテモテだったの!」
女「どう? すごいでしょ! これもあんたのおかげよ!」
サナダムシ「……そうか」グネグネ
女「?」
女「なによ、その態度!」
女「ねえ、サナダムシ!」
女「最近、ちょっと変じゃない?」
サナダムシ「俺は元々こういう性格だが?」
女「ウソ! 昔はもっと優しかったじゃない!」
女「モテたって報告したら、よかったじゃないか、ぐらいいってくれたじゃない!」
サナダムシ「よかったじゃないか。これでいいか?」
女「…………!」
グネグネ
女(なによ……! サナダムシったら!)
女(ちょっとぐらいヤキモチ妬いてくれたっていいのにさ)
女(私がキレイになったのは、誰のためだと思ってるのよ!)
サナダムシ(俺としたことが人間の女に特別な感情を抱いてしまうとは……)
サナダムシ(このままではいかん。お互いのためにならぬ)
サナダムシ(こうして関係を悪化させ、静かにこの家を去るとしよう)
でも画像貼るなよ
ちなサナダムシの参考画像
※閲覧注意
https://i.imgur.com/C2v5xjC.jpg
>>77
案外きれいな体してる
標本しか見たことなかったからもっとくすんで濁った色だと思ってた
>>77
いかそうめん
>>77
酢の物にしたら美味そう
兄「今日は俺がメシ作ったんだ! さ、二人とも食べよう!」
シ~ン……
女「…………」モグモグ
サナダムシ「…………」ムシャムシャ
兄「二人とも、最近どうしたんだ? メシ時に全然しゃべらなくなっちまったが」
女「なにもない」モグモグ
サナダムシ「なんでもない」ムシャムシャ
兄「そ、そうか」
女「今日からは別々の布団で寝ましょ」
サナダムシ「そうだな」
女「おやすみ」モゾッ
サナダムシ「ふん」ゴロン…
兄(いつも同じ布団に寝てたのに……いったいどうしちまったっていうんだ)
女(なによ! サナダムシのヤツ!)
女(せめて寝る時ぐらいは一緒にいようではないか、っていって欲しかったのに!)
女(結局、私のことは宿主としてしか見てなかったんだわ!)
サナダムシ(あの娘のぬくもり……恋しいといえば恋しい)
サナダムシ(しかし、これでいい……これでいいのだ……)
サナダムシ(俺たちは相容れぬ仲なのだ……)
………………
…………
……
ある日のこと――
―自宅―
兄「いただきます!」
兄「って、また二人はだんまりか」
女「…………」モグモグ
サナダムシ「…………」ムシャムシャ
兄「しょうがない奴らだ――うっ!?」
兄「あいたたたたたたた……! 腹が! 腹がぁっ!」
女「どうしたの、お兄ちゃん!?」
兄「腹が……痛いんだッ! 痛くてたまらない! 助けてくれぇ……!」
女「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」ユサユサ
サナダムシ「うかつに動かしてはならん!」
女「う、うんっ!」
サナダムシ「ちょっとお腹をさわってみよう」グネ…
兄「あいたたたたたたたた……!」
サナダムシ「これは……腹部に異物があるな」
女「ええっ!?」
アレルギーに効くってのはホントなのかね
>>85
もともとアレルギー物質が寄生虫を殺すための物質で寄生虫がいるとそっちにその物質が使われるから体に影響がでなくなるとかそんな感じだったきがする
兄「ゲボォォォォォォッ!」ウゲェェェェェッ
アニサキス「…………」ドチャッ…
サナダムシ「…………!」
女「これは……巨大アニサキス!」
女「そっか! お兄ちゃんだから、アニサキスに寄生されてたのね!」
女「兄だから、アニサキス!」
女「兄だから、アニサキス!!」
女「 兄 だ か ら 、 ア ニ サ キ ス ! ! ! 」
あっはい
そう…
兄「ふっ、よくやったな。演技したかいがあった」
女「え?」
兄「見事なコンビネーションだった。やはりお前たち二人はお似合いだよ」
兄「俺たちのようにな……」
女「ど、どういうこと?」
アニサキス「ふふっ、久しぶりね」
サナダムシ「姉さん……ッ!!!」
え?何聞こえない
兄「へえ、二匹は姉弟だったのか」
アニサキス「まぁね。種族は違うんだけど、姉弟の関係なのよ」
サナダムシ「まさか、こんなところで会えるなんて……」
アニサキス「あたしは彼の体内から、ずっとあなたを見てたけどね」
女「お兄ちゃんに寄生してたアニサキスは、サナダムシのお姉ちゃんだったなんて……」
女「アニサキスだけどお姉ちゃん!」
女「アニサキスだけどお姉ちゃん!!」
女「 ア ニ サ キ ス だ け ど お 姉 ち ゃ ん ! ! ! 」
アニサキスはあかん
女「そっか、お兄ちゃんはずっとアニサキスを寄生させてたのね」
女「どうりでサナダムシの体調を見抜いたし、寄生虫に詳しいわけだわ……」
兄「ああ、五年前からな。うっかり古い刺身を食べた時に、寄生されてしまったんだが」
兄「だんだんと愛し合うようになっちまってな……」
アニサキス「懐かしいわね」
兄「だからお前がサナダムシを寄生させるって時は驚いたよ。これも血筋かなって」
兄「だけどお互い素直になれないみたいだから、一芝居打ったってわけだ」
女「…………」
兄「もう分かっただろう。お前たち、自分の心に素直に生きろ!」
兄「お前たちは俺たちに劣らない、最高のカップルだ!」
アニサキス「その通りよ」
女「…………」
サナダムシ「…………」グネッ
女「私……もう自分の気持ちをごまかすのはやめる! 正直に生きる!」
女「ダイエットだって、正々堂々やるようになったんだから!」
女「サナダムシ……だーい好きっ!」
サナダムシ「……俺もお前も好きだ」
チュッ
おわり
感動した
イイハナシカナー?
久々にワロタ
いい話なのに冷静になって考えるとおかしい
コメント一覧 (12)
-
- 2017/07/20 15:21
- おもろしろかったwwww
-
- 2017/07/20 15:37
- 酒飲みすぎてサナダムシ死亡のオチだとおもったのに
-
- 2017/07/20 15:40
- このスレご両親に見せてやりたいわ
-
- 2017/07/20 15:46
-
大腸破裂で死亡とか言うトラウマ事件でも見せられると思ったら
ラブストーリーだった。
-
- 2017/07/20 15:57
- なんちゅー世界観だ
-
- 2017/07/20 16:44
- 笑って泣けるラブコメディ
-
- 2017/07/20 16:50
- まとめるほどのものでもない
-
- 2017/07/20 18:03
- 国産絶滅済みってマジ?
-
- 2017/07/20 19:35
-
全体的に面白かったけど
>監視員「サナダムシと水泳する女性なんて、珍しいなぁ」
これで大笑い
-
- 2017/07/20 19:35
- いいね
-
- 2017/07/20 23:47
- 神スレ
-
- 2024/07/15 12:32
-
研究医の人がサナダムシに名前つけて腹ん中で飼ってたな
でもサナダムシが病弱で時々出てっちゃうとか
